書籍
鬼龍院花子の生涯 「『鬼龍院花子の生涯』の撮影に入るときには、あの子はもう病気だったんですよ。それで、撮影前に「仲代さん、私、病気持ちでして、ここに大きな傷跡があるんです。それで、仲代さんとはラブシーンがあるから先にみせておきます」って、パ…
斎藤陽子が青春であった。「トゥナイト2」と「スーパー競馬」の斎藤陽子である。前者は夜の学校であり、後者は週末の放送大学であった。おまけに「SASORI IN U.S.A」である。だから斎藤陽子が「スーパー競馬」を辞めた昭和74年3月に私の青春は終わるのであ…
○ 2010.03 旧竜土町(東京都港区)
○2010.03 奥多摩町(東京都)
「気持ち悪いなんて思わないで」と万城目さんは言うけれども、私だってそういいたい。安コーヒー屋で三十半ばの男が「青い花」1巻を読んでいたって、気持ち悪いなんて想わないで欲しい。…… いや、それは無理だろう。日曜日の午後、本来は平和島競艇にいるべ…
関内関外日記 「音楽雑感―僕の死にたい曲―」 (2009-02-10) 人生のエンディングテーマが流れるとしたら、何がいいと思う? 葬式のときの葬送曲なんかじゃないよ、君の人生のエンディングで、どんな曲が流れていればいいと思う? 俺は中学生のころから、シド…
● 2004.05.01 渋谷の"スペイン坂"上(東京都渋谷区)
*1 なんとかかんとかed by 関内関外日記「『死をポケットに入れて』チャールズ・ブコウスキー/中川五郎訳」(2005-08-09) ←のリンクこそ、このエントリのすべてである。以下に書かれるものは、まったくの余談に過ぎない。 *1: 06-04-18 JR秋葉原駅
滝田洋二郎が米国のアカデミー賞外国語映画賞を受賞したが、その滝田のピンク映画時代に多くの脚本を書いたのが高木功である。この高木功、奇しくも「おくりびと」同様に葬儀に関わっていたようなので、それも含めて高木功についてまとめた。
ピクニックもろくにいけないような人生になんの意味があるのだ。そう思って俺は就職しなかった。ところが大抵の者は就職した。そのことは俺がこの世界にばまりごんで、ついにはおばはんになってしまっていることに深い関係があるのではないかとおもう。だっ…
どうでもいいことについて 私の祖母は老いて外出できなくなると、一日中洗濯物の乾き具合を気にするようになった。ほっておけば乾くものを、日がなそれを気にして過ごし、庭に出ては乾き具合の確認を繰り返すのであった。阿部和重「ニッポニアニッポン」を読…
CM制作会社にはディスクという女子がいて、困るのは、その娘が名字でなく 下の名前で呼ばれている場合である。ゆう子さん・あい子さん・りょう子さん・けい子さん・まち子さん・かずみさん・ひろ子さん・まゆみさんとか。 …… おいおいこれは中島みゆきの「…
映画「OLの愛汁 ラブジュース」(田尻祐司・99)で、主役の久保田あづみが自室にてダサいトレーナーを着ているシーンがある。そのダサさは、はたしてピンク映画の衣裳ゆえのダサさなのか、普通のOLと印象づけるための演出上のダサさなのか、判断がつかな…
廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て 東直子「春原さんのリコーダー」に載る短歌であるが、久世光彦はこう評する。「最後の字余りみたいな二文字が凄い。一文字分の空白の後に、怖いくらいの>がある。女にしか出せない、性的な声である」…
「時間ですよ・昭和元年」では、そのコンビも新しく細川俊之と安田(大楠)道代になった。吉原の足抜け女郎と、兇状持ちのやくざ者の設定である。---二人は、やがて心中するに違いない。 久世光彦「昭和枯れすすき」(「マイラストソング4 ダニーボーイ」収…
私大生の頃、水道橋ウインズA館の8階にほぼ毎週土日 通っていたのだが、そうこうするうちに顔見知りの年増女が出来て、ある日その年増女にお辞儀までされたことがある。やばいと想うた。どんだけおれはウインズに馴染んでいるんだよ…と。他に「トータライ…