カップ麺の商品撮り(ムービーの場合)

袋麺は「調理例」というキャプションで逃げれるけど、カップ麺ではその技が使えないので美味しそうに写真を撮るのが難しいらしい。特に、カップヌードルの写真。日清は、ほとんどカップ(パッケージ)の写真しか広告に使ってない。 kodawari on twitter

一度だけカップ麺のCMをこしらえたことがある。5年以上前のことで、現在もそのように撮るかは不明。

まず工場から実際の商品と、麺・スープの粉末・各具材を送ってもらう。カップとフタも同様。それから実際の商品をばらし、各具材を数える。玉子が何個、エビがいくつ…。誇大広告の誹りを公正取引委員会から受けないために、実際の個数に合わせることを要するからである。さて、撮影である。フードコーディネーターを入れる。このニンゲンがもろもろをゆであげていく。続いてカップの底に網状の輪っかをいれて麺を底上げ出来るようにする。底上げしないと、映り込む麺の加減が難しいからであろう。そして麺・スープ・各具材を乗せていく。最後にフタを貼る。これはアイロンで貼り付ける。私の場合はヘインズのTシャツ越しにさわって温かい程度だときれいに貼れるとのコツを得た。あつすぎると、容器が溶けてしまうし、逆だとそれが貼り付かない。かつては麺にオイルを塗ったりしたらしいが、私が制作した時点ではそのようなことは行っていない。もちろん広告であるから、撮影はデータ収集である。現像・テレシネのプロセスを経てデジタライズし、インフェルノに入れてしまえば、余計な泡は編集で消せばよいし、その他なんやかんや。