おれ、水道道路をゆく。

タクシーで都心から帰宅する際に「ほにゃららほにゃららを通って"水道道路"を行きましょうか?」と運転手が問うてくる。その水道道路がなんだか知らんので、拒否する。それを繰り返すうちに水道道路とやらが気になり、地図で調べる。すると↓の様に真っ直ぐな道である。wikiに「道路の地下には荒玉水道が貫いており、ほぼ全線が一直線の道路」とあるように、途中で多摩堤通りをまたぐ際に多少の迂回を要する以外は、ただただ真っ直ぐである。(↓の地図はクリックすれば判別可能のサイズに)

この道をひとり歩いた。05年11月23日のことである。ひとまず小田急線・狛江駅まで行き、そこから出発点の砧浄水場(世田谷区喜多見2-9-1)へ。後はひたすら水道道路を東高円寺に向かって真っ直ぐ歩くのである。

写真を貼り付けようとフォルダをまさぐると、ありゃま、ほとんど写真を撮っていない。当たり前だ。ただ真っ直ぐな道なんだから。(不二家の自販機の写真があった。そうだそうだ、何しろコンビニが全くない道程なのだが、喉が渇いたので自販機で何か買おうとしたらば、不二家なんだよ。ネクター飲む場合じゃないだろう) いや実は出発点早々に撮影用の劇車の駐車場がある。そこの写真はまああれだ…。

このひとりイベントを他人に話しても、誰も食いついて来ない。「こないだ、狛江から高円寺まで歩いたんだけどさ」 だから何なのさ。ひょっとすると狛江を知らないのかも知れないけれども。にしてもブログにアップしたところで写真2枚、これではココロ社には程遠い。

これが[東京競馬場から高円寺]ならば、かなりの脚色が出来る。

そしたらその日、阪神のメインにキョウエイユカって馬が出てさ。
帰りの電車賃と松屋で飯喰う金は残してたんだけど、
それもつっこんで由香、いやキョウエイユカの単勝買ったんだよね。
そしてたら、4コーナーで…競走中止でね。
由香って今、なにしてんだっけ?
ああ、そうなんだ 結婚したんだ。
…でさ、仕方ないから、東京競馬場から高円寺まで歩いて帰って…*1

ところがどうだ、水道道路。狛江から高円寺まで歩く必然性がどこにあろうか。脚色も出来やしない。

*1: この作り話に従えば、中山開催の日に東京競馬場に行ったことになる。非開催週でも馬券は買えはするのだが、開催もしていない東京競馬場に高円寺から行くというのは余程の畸人である。と自分で書いておいて難癖をつけるオレ。