川崎市民ミュージアム

川崎市民ミュージアム 
ここは映画を見に行くところ。企画のセンスがナイスですね。「具流八郎の世界」(00/02/05〜02/27) これなんて大井武蔵野館や文芸坐地下でもありそうでなかった企画、公共施設とは想えぬあか抜け方に感服*1

ここで見たものを列記すると「やっちまえ!! Do it!」(三輪孝輝・1971) 「ニッポン国古屋敷村」(小川紳介・1982) 「いれずみ無残」(関川秀雄・1968) 「新・いれずみ無残」(関川秀雄・1968)、それからシュワンクマイエルの「アッシャー家の崩壊」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」「男のゲーム」「最後のトリック」「自然の歴史」「庭園」「部屋」「ドン・ファン」etc。

http://img261.auctions.yahoo.co.jp/users/8/0/1/0/eigaposter2005-img209x600-12141256507lhhmg82191.jpg

やっちまえ!! Do it!」はムード歌謡にグルーヴする巨乳・・・谷岡ヤスジの怪作アートアニメ映画。日本では1週間で打ち切り・米国でカルト映画*2と化する。おれの青春のバイブル「悪趣味邦画劇場」(洋泉社・1995)に内田栄一「谷岡ヤスジのポルノラマ『やっちまえ!!』と性の現場作り」*3が載っており、それで知って以来9年の歳月を経てこちらで見ることが出来た。こちら様に詳しいレビューがある。

いれずみ無残」は60年代松竹の屈指の傑作と私は見込んでいる。同じ彫師に刺青を入れられた女と男の宿命と悲恋のお話。「ニッポン国古屋敷村」は紙屑となった戦時国債を床にならべてゆく老婆に涙。*4

[川崎関連記事] 「南町・金山神社」「岡本太郎

*1: 他の渋い切り口には 「アルゴプロジェクトの挑戦」 「今東光と”河内”の世界」

*2: "米国でカルト"とはよくある話だが、この手で私のお気に入りは岡本喜八大菩薩峠」で、あんなにニンゲンを斬りまくっても平気なのはドラッグをやっているからに違いないと勝手に解釈され、そっちの映画として評価されている云々

*3: 初出「映画評論」1971年11月号の転載

*4: 同じくドキュメンタリー「HARUKO」で、在日朝鮮人の老母が、北朝鮮へ物資を送った見返りに頂戴したメダルをならべるシーンとシンクロするものがある