映画

シナリオ「桐島、部活やめるってよ」(喜安浩平・吉田大八)および映画「桐島、部活やめるってよ」(吉田大八)

冴えない時間を一緒に過ごしたやつが友だちだと思う。 id:goldhead 2010-06-30 きのうまでは、友達(ダチ)だった。 関根忠郎による「その後の仁義なき戦い」の惹句 話したじゃんあの頃は。たまに。 「桐島、部活やめるってよ」シーン58 橋本愛さんのセリフ

TAFでの白組・八木竜一監督講演「メイキング オブ 『フレンズ もののけ島のナキ』」のメモ書き

03/23(金) TAF ビジネスデーにて 781カット 1カット平均45レイヤー スタッフ 社内40人・外注22人・立体視35人(※オムニバス・ジャパン) ソフト:3dsmax コンポジットはaftereffects 【プリプロ】 シナリオ:プレスコ台本が19稿 モーションキャプチャーをその…

ドラゴン・タトゥーの女→中村勇吾→

要するに、スクリーンを「プロダクトの延長の実平面」と捉えるか、「仮想的な空間を覗く窓」と捉えるかの違いで、どちらもそれぞれに、気持ち良い面、気持ち悪い面をもっている。 (中村勇吾 on twitter) ドラゴン・タトゥーの女。▲TOHOシネマズの座席を立…

ALWAYS三丁目の夕日'64

上映後の床はポップコーンだらけ、3Dメガネのせいでツマミみにくいのかもしれないが、こんなに散らかっているのも珍しいというくらいの有さまで、ハレの映画の証、すなわち年に1度映画に来る程度の人(つまり大半の日本人)をかき集める映画、大衆を相手に…

「恋の罪」

五社英雄備忘録

鬼龍院花子の生涯 「『鬼龍院花子の生涯』の撮影に入るときには、あの子はもう病気だったんですよ。それで、撮影前に「仲代さん、私、病気持ちでして、ここに大きな傷跡があるんです。それで、仲代さんとはラブシーンがあるから先にみせておきます」って、パ…

blue 〜魚喃キリコ・本調有香・安藤尋・川内倫子・鈴木一博

安藤尋「blue」2003 手をつないで走り出す制服の仰角の少女ふたり …映画「blue」のキービジュアルをみるとなぜか渋谷警察署向かいの山下書店を想いだす。その頃、やたらとそこにいっていたのである。おそらくそこで川内倫子の「blue」の写真集を繰り返し開い…

杉作J太郎「ボンクラ映画魂」

斎藤陽子が青春であった。「トゥナイト2」と「スーパー競馬」の斎藤陽子である。前者は夜の学校であり、後者は週末の放送大学であった。おまけに「SASORI IN U.S.A」である。だから斎藤陽子が「スーパー競馬」を辞めた昭和74年3月に私の青春は終わるのであ…

Blue Valentine

生きるということ。そして死ぬということ。誰ひとりそこから逃れることはできない。私たちはこの世界にたった一人でやってきて、たった一人で去っていくのである。そのほとんどが寂しく、おびえて、人生の大半を無駄に送るのだ。 (ブコウスキー「狂った生き…

相米慎二「台風クラブ」と、それからの十日間

気だるさと高揚感。東北地震からの十日間の、私をとりまいた空気感である。なんだかんだで毎日出勤し、缶コーヒーをすすりながらエレカシを聞いて、ときおりustreamでNHKの原発ニュースを見る。仕事は遅々として進まず、だからといって世の中自体の動きがそ…

終わっていながら終われずにいるニンゲンにとっての「キッズリターン」

ビートたけし(北野武)から「やめちゃダメだ…ねえちゃん達はティナ・ターナーのように50代になってもミニスカートにハイヒールで歌わなくちゃ」と言われ活動を再開 (wikipedia「キャプテン (アイドルグループ) 」の項より) 建てかえ前の文芸坐地下で北野…

映画「海炭市叙景」

*1 *1:川口オートレース場

帰省2011/映画「ノルウェイの森」

*1 反逆者☆磯部浅一 大逆罪☆難波大助 処女厨☆嘉村礒多 闇の男☆野坂参三 スパイ査問☆宮本顕治 踊る教祖☆北村サヨ …昭和二○○年頃に大河ドラマの主人公に選ばれそうなひとびとであるのだが、いずれも西暦一九○○年頃に本州の西端に生まれた連中である。すばらし…

高木功と滝田洋二郎

滝田洋二郎が米国のアカデミー賞外国語映画賞を受賞したが、その滝田のピンク映画時代に多くの脚本を書いたのが高木功である。この高木功、奇しくも「おくりびと」同様に葬儀に関わっていたようなので、それも含めて高木功についてまとめた。

おれのロッコー&ミッキー

なじる男 大学に入り、はじめてそこに行った帰り、道端で小松方正に出くわした。東京ってすげえと想うた。その後、名画座に通い込むうちに、小松方正*1と同様に、やたらと刑務官や刑事といった官憲の役が似合う男に惹かれるようになった。戸浦六宏である。薄…

ラストショー / 亀有名画座

亀有東映としてスタートし、80年代初頭からは成人映画の名画座として、日活ロマンポルノ、ピンク映画の特集上映やイベントを積極的に行ってきた亀有名画座が、道路拡張工事の施行に伴い、99年2月末をもって閉館することになりました。亀有名画座の作りあげ…

おれの日本映画10

執行猶予中にだって選挙権はあるのだから、愚図のおれだって日本映画オールタイム10を選んだっていいはずだ。

櫻の園 / コミック雑誌なんかいらない / NCP

中原俊の「櫻の園」(90)は、中島ひろ子という地味な顔立ちの子が主役である。主役を演じる顔をした者が主役を演じた方が映画は安定するだろうから、「櫻の園」は不安定であやうい映画となる。このあやうさが「櫻の園」の魅力であり、それにより「櫻の園」…

ピンク映画と国映・佐藤啓子専務

90年代の終わり、ピンク四天王(瀬々敬久・佐野和宏・サトウトシキ・佐藤寿保)とそれに続く上野俊哉や田尻祐司・女池充ら*1が 陋巷の闇で輝いていた時代、葉月螢が女神であり、朝倉大介が黒幕であった。朝倉大介とは、ピンク映画の制作会社・国映の作品に欠…